こんにちは。
アフィリエイターとして華々しくデビューしたものの、現在レビュー済み商品が3つしかない者です。
レビューした商品は以下の通り。
Pixel 9a。
EarFun Wave Pro。
酒リセット。
以上。
少ない。
あまりにも少ない。
アフィリエイターというより、
「最近買ったものを3つ言える人」である。
しかも成果はまだ出ていない。
厳密に言うと、成果が出ていないというより、
成果という概念が遠くの山みたいに見えている。
「あれが成果山かぁ」
「いつか登りたいなぁ」
「でも登山靴ないなぁ」
「そもそも登山口どこだ?」
みたいな状態である。
アフィリエイトを始める前の私は思っていた。
「自分が使ってよかったものを紹介すればいいんでしょ?」
「正直レビューすれば読まれるでしょ?」
「買ってくれる人もいるでしょ?」
「月5万円くらい、寝てる間に発生するでしょ?」
甘い。
砂糖水に蜂蜜を溶かして、練乳をかけて、仕上げに綿あめを乗せたくらい甘い。
現実はこうである。
レビューを書く。
投稿する。
アクセスを見る。
沈黙。
リンクを貼る。
クリックを祈る。
成果を見る。
無。
アフィリエイト、思っていたより神頼み要素が強い。
しかも私は、レビューする商品がない。
Pixel 9aは書いた。
EarFun Wave Proも書いた。
酒リセットも書いた。
もう手持ちがない。
いや、正確にはある。
日用品とか服とか食品とか、いろいろある。
でも、アフィリエイト初心者の脳はどんどん卑しくなる。
「どうせ書くなら単価が高いものがいいな……」
そう考え始める。
100円の商品が売れても成果は小さい。
1000円の商品でもまだかわいい。
1万円ならちょっと嬉しい。
10万円ならかなり嬉しい。
では、もっと高いものは?
ある。
私にはある。
毎日のように使っている。
実体験もある。
長距離移動もした。
家族も乗せた。
買い物にも使った。
東京から大阪まで旅行したこともある。
そう。
トヨタのシエンタである。
でかい。
物理的にも、金額的にもでかい。
これだ。
ついに来た。
アフィリエイト界の本命。
Pixel 9a?
EarFun Wave Pro?
酒リセット?
もちろん大事だ。
大事だが、単価が違う。
シエンタである。
車である。
売れたら成果もでかいに違いない。
私は確信した。
「これ、いけるぞ」
日々乗っているから、レビューの解像度も高い。
小回りがどうとか。
荷物がどれくらい乗るとか。
高速道路の疲れ方とか。
長距離移動で腰がどうなるとか。
後部座席の広さとか。
スライドドアのありがたみとか。
東京から大阪まで行った実体験とか。
書ける。
めちゃくちゃ書ける。
むしろPixel 9aより書ける。
スマホは便利です、で終わるかもしれない。
でもシエンタは生活そのものだ。
買い物。
旅行。
送迎。
雨の日。
疲れた日。
荷物が多い日。
「今日はもう何もしたくないけど車には乗る」日。
人生のあちこちにシエンタがいる。
これはレビューとして強い。
強すぎる。
私は思った。
「ついにアフィリエイターとして、でかい案件を見つけてしまったかもしれない」
もう頭の中では成果が発生していた。
シエンタが1台売れる。
チャリン。
いや、チャリンではない。
ドガァン。
成果報酬が爆発する音である。
私は寝ているだけで収益が発生する。
読者は便利な車を手に入れる。
トヨタは車が売れる。
みんな幸せ。
これが三方よし。
近江商人もニッコリ。
私は布団でニッコリ。
そして私は意気揚々とAmazonで検索した。
「シエンタ」
検索。
出てきたのは、車用アクセサリーだった。
フロアマット。
スマートキーケース。
ドリンクホルダー。
シートカバー。
収納ボックス。
スマホホルダー。
違う。
そうじゃない。
私が売りたいのはそれではない。
いや、便利だとは思う。
それらも大事だ。
車内環境を良くするものたちだ。
でも私が探しているのは本体である。
本体。
トヨタ シエンタ 本体。
Amazonでシエンタ本体を買おうとしている人間がどれくらいいるかは知らない。
でも私は探した。
なかった。
シエンタ、Amazonにない。
衝撃である。
Amazonには何でもあると思っていた。
水もある。
米もある。
スマホもある。
イヤホンもある。
サプリもある。
謎の便利グッズもある。
「これ誰が買うんだ?」みたいな商品もある。
でもシエンタはない。
なぜだ。
売れればでかいのに。
1台売れれば、かなりでかい成果が約束されそうなのに。
なぜ取り扱っていない。
Amazon、ここで弱気になるな。
冷静に考えれば当然である。
車はAmazonでポチって翌日配送されるものではない。
「ご注文の商品を発送しました」
「本日中にシエンタをお届けします」
「置き配指定:玄関前」
無理である。
玄関前にシエンタを置かれても困る。
宅配ボックスにも入らない。
配達員さんも困る。
「すみません、シエンタお届けに上がりました」
「置き場所どこですか?」
「印鑑お願いします」
「あと駐車場の契約書あります?」
もはや物流ではない。
納車である。
だが、成果の出ていないアフィリエイターの脳は、そんな常識を突破する。
売りたい。
とにかく売りたい。
高いものを売りたい。
レビューできるものを探した結果、ついに車にたどり着いた。
これはもはや成長ではない。
迷走である。
しかし、迷走にも質がある。
安易に知らない商品を紹介するより、
実際に使っているものをレビューしたいという気持ちは本物だ。
私はシエンタを日々使っている。
実際に乗っている。
生活の中で助かっている。
東京から大阪まで走ったこともある。
つまり、レビューの熱量はある。
問題は、売る場所がないだけだ。
致命的である。
料理は完成している。
皿もある。
箸もある。
客も呼びたい。
でも店がない。
いや、店はある。
トヨタのお店がある。
しかしAmazonアソシエイトのリンクがない。
私のアフィリエイト魂は、ディーラーの前で立ち尽くした。
「この車、紹介できます」
「めちゃくちゃ語れます」
「でも成果リンクがありません」
悲しい。
あまりにも悲しい。
シエンタはそこにあるのに、
アフィリエイトリンクだけがない。
まるで目の前にごちそうがあるのに、
箸だけ透明になっているような気持ちだ。
いや、違う。
ごちそうを食べたいのではない。
ごちそうを紹介して成果が欲しいのだ。
もっと卑しい。
ここで私は気づいた。
アフィリエイトとは、
「自分がよく知っているもの」だけでは足りない。
「売れる場所があるもの」
「成果が発生する仕組みがあるもの」
「読者が買いやすいもの」
この3つが必要なのだ。
シエンタはよく知っている。
使い心地も語れる。
愛着もある。
しかし、Amazonでポチれない。
読者が記事を読んで、
「なるほど、シエンタ良さそうだな」
「よし、買うか」
「カートに入れる」
とはならない。
車をカートに入れるな。
入ったら怖い。
「あと2,000円で送料無料です」
いや車買ってるんだから送料無料にしてくれ。
「よく一緒に購入されている商品:チャイルドシート、洗車タオル、任意保険」
急に現実が押し寄せてくる。
とはいえ、シエンタのレビュー記事自体は書ける。
むしろ書く価値はある。
とはいえ、シエンタのレビュー記事自体は書ける。
むしろ書く価値はある。
「Amazonで売ってないから意味がない」と切り捨てるのは早い。
そうだ。
Amazonになくても、楽天ならあるかもしれない。
楽天市場なら、もしかしたらシエンタ本体があるかもしれない。
ポイントも付くかもしれない。
お買い物マラソンでシエンタを買ったら、何店舗分にカウントされるのだろうか。
スーパーSALEで車が半額になったりしないだろうか。
「5と0のつく日」に納車したらお得なのだろうか。
そんな夢を抱きながら、私は楽天市場を検索した。
「シエンタ」
検索。
なかった。
まあ、現実はそんなもんである。
Amazonにもない。
楽天にもない。
シエンタ本体は、そう簡単にアフィリエイト初心者の夢になってはくれない。
結局、人は配られたカードで勝負するしかないのだ。
市場にある商品。
紹介できる商品。
リンクを貼れる商品。
誰かが買ってくれるかもしれない商品。
車一台分の夢を見ていた私は、静かに現実へ戻った。
スマホホルダー。
充電器。
洗車用品。
サンシェード。
ドリンクホルダー。
キーケース。
そう。
いきなりシエンタ本体を売ろうとするな。
まずはキーケースから始めろ。
昔の偉い人も言っている。
「隗より始めよ」と。
たぶん意味は違う。
でも今の私は、細かいことを気にしている場合ではない。
シエンタより始めるな。
キーケースより始めよ。
これが弱小アフィリエイターの兵法である。
人類はそうやって進歩してきた。
石器。
農耕。
産業革命。
キーケースアフィリエイト。
たぶん歴史の教科書にもそのうち載る。
載らない場合は、せめて誰か買ってください。
よろしくお願いします。


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