どうも、ぐうたらするめです🍺
「PHPの脆弱性」というニュースを見て不安になり、「脱WordPress」を本気で検討したところから始まった話です。
結論から言うと、WordPressはやめませんでした。
ただ、サイトは別物のように生まれ変わりました。名前も「するめ酒場」から「するめらぼ」に変わっています。
途中でAstroへの移行を実際に試し、「作れるけど、持っていくものが多すぎる」と気づいて、目的ごと見直した記録です。
きっかけは、PHPのニュースとタイムラインの空気
WordPressは、PHPというプログラミング言語で動いています。
だから、PHPやWordPress本体、プラグインに脆弱性(悪用されると危ない欠陥)が見つかったというニュースが流れるたびに、「うちは大丈夫なんだろうか」と気になります。
念のため書いておくと、私のサイトが被害に遭ったわけではありません。ニュースを見て勝手に不安になっただけです。
そんなタイミングで、SNSのタイムラインには「脱WordPress」「静的サイトに移行した」という話がちらほら流れていました。
不安なところに「こっちは楽ですよ」と聞こえてくると、人は簡単に心が動きます。
私も動きました。
AIがいるなら、作り直せる気がした
ちょうど手元には、AIにコードを書かせる環境がありました。
記事をまるごと別の仕組みに移すのは大仕事に思えますが、「AIとやれば行けるのでは?」と思ってしまったわけです。
「よし、脱WordPressだ!」と、わりとノリノリで着手しました。
📘 静的サイトって何?
ざっくり言うと、公開する前にページを全部HTMLの完成品にしておく方式です。
表示のたびにPHPやデータベースが動かないので、公開側の仕組みがシンプルになります。今回はAstroという道具で作りました。
ただし「静的サイトなら絶対安全」ではありません。サーバーやアカウントの管理、公開までの手順など、気をつける場所が別のところに移るだけです。
試した結果、技術的にはちゃんと動きました。記事も固定ページもひととおり生成でき、タイトルやURLも現行サイトと一致し、日本語の検索も動きました。
つまり、できなかったわけではありません。
動くのに、なぜか終わらない。機能の引っ越しが重い
問題は「できるか」ではなく「持っていくものの多さ」でした。WordPressでは当たり前に動いている機能を、一つずつ別の形で用意し直す必要があります。
| 機能 | 移行するときの悩み |
|---|---|
| Pochipp(商品リンク) | WordPressでは自動で出る価格・在庫が、今回の試作では引き継がなかった。作り込めば別の形もあるが、その分の手間が増える |
| Amazon・楽天のリンク | 商品ボックスを作り直し、リンクが正しく動くかも確認が必要 |
| GA4・BigQuery・AdSense | 設定の引き継ぎ漏れが、分析や収益の抜けに直結する |
| 旧記事と画像 | 大量の画像と、古いURLをどう引き継ぐか |
| サイト内検索・関連記事 | 別の仕組みで作り直し(試作では検索にPagefindを使用) |
| コメント | 新規コメントを受け付けない形になる |
| ZIP・動画の配布 | 大きなファイルは置き場所と配信方法を別に考える必要がある |
| 書く→直す→公開の流れ | 今の管理画面の手軽さを、何で置き換えるか |
なかでもPochippは大きな壁でした。商品の画像・価格・Amazon/楽天ボタンをまとめて出してくれる便利なプラグインで、WordPressの上では何もしなくても動いてくれます。
今回のAstro試作ではこの価格の自動更新を引き継がず、価格表示をやめる形にしました。
やりようはあると思いますが、「古い価格を載せるくらいなら消す」と割り切ると、機能が一つ減るということでもあります。
ホスティングについても考えました。Cloudflareは今の無料枠でも魅力的な選択肢です。
ただ、長期運用のコストやサービス条件を考えると、先々のことは読み切れません。これはあくまで私の判断で、Cloudflareが悪いという話ではありません。
こうして一つずつ潰していくうちに、だんだん面倒になってきました。
AIが作ってくれるとはいえ、確認するのは私です。
ふと気づく。「脱WordPress」が目的になっていた
「……で、Pochippはどうするんでしたっけ?」と何度目かで考えたとき、手が止まりました。
そもそも、私は何がしたかったのか。
- かわいくて、統一感のある見た目にしたい(旧デザインは和紙風で、AI漫画や音楽の記事を載せるには少し雰囲気が違った)
- マンガ・小説・音楽・AI記事を、ジャンルごとに見やすく見せたい
- スマホでも読みやすいようにしたい
- 記事づくりと保守を、AIに任せやすくしたい
- セキュリティ面の管理の手間を、できるだけ減らしたい
どれも、WordPressをやめないと叶わないものではありませんでした。「脱WordPress」は目的ではなく、ただの手段の一つだったのです。
目的と手段を取り違えて、気づけば手段のほうで疲れていました。
そこで方針を変えました。
WordPressとCocoonは使い続けて、子テーマのデザインだけを大きく変える。 移行より、ずっと軽い話です。
PCの中に「改装用の実験場」を作った
本番のサイトをいきなりいじるのは怖いので、まずはDockerという仕組みで、パソコンの中にサイトの実験場を作りました。
例えるなら、お店を閉めずに、隣の空き地に同じ形の模型店舗を建てて、そこで内装を試す感じです。
📘 Dockerって何?
パソコンの中に、別のコンピューターの環境を丸ごと用意できる道具です。公開サイトのバックアップから複製したので、記事も設定もほぼ同じ状態で試せます。
外部への通信や広告・計測タグは止めてあるため、試している間に本物の広告や計測に影響しないようにしています。

流れはシンプルで、AIがデザインを変更し、私が画面で見て直したい点を伝え、また直してもらう、の繰り返しです。
本番に反映するのは、ここで確認が済んでからです。
「するめ酒場」から「するめらぼ」へ
サイト名も、AIで作った漫画や音楽、いろいろな実験をまとめて置く場所という雰囲気に合わせて、「するめらぼ」(SURUME LAB)に変えました。
キャッチコピーは「やる気はないけど、なんか作ってます。」。
事実なので、嘘はありません。

主な変更点は次のとおりです。
- 背景と配色:和紙風のベージュ・オレンジから、ラベンダーを中心にピンクとシアンを添えた淡い配色へ
- ロゴとヘッダー:画像のロゴをやめ、文字ロゴとジャンル別のナビに
- トップページ:キャッチコピーとキャラクターのヒーロー、ジャンル別の記事セクション、最新記事、プロフィール・公式素材への導線
- 記事ページ:白いカードに統一し、見出しや表、吹き出しも同じ色づかいに
- スマホ:1列表示にして、文字の大きさや余白を調整
一発で完成したわけではありません。たとえば、トップのキャラクターの頭が見切れていたときは、「頭が切れてるんだけど」と伝えると、AIが頭の上に余白のあるバストアップの画像に切り出し直してくれました。
AI漫画の記事をスマホで開くと画面が横に動いてしまう、という報告には、はみ出している原因の部分を探して直してくれました。
直ったら私がもう一度スマホ幅で見て、「今度は余白が詰まりすぎ」と言い、また直す。そんなやり取りを何往復もしました。
AIは手が速いのですが、「ここ、何か変」と気づくのは今のところ私の目です。
反映は慎重に。XServerとWordPressを続ける理由
反映前にはバックアップを取り、公開中の約100ページについて、記事本文や広告・計測タグの数が反映前後で同じかを機械的に比べました。
SSH経由でファイルを反映し、問題が出たらすぐ戻せる準備もしてあります。
反映後は、PCとスマホの両方で見た目を確認し、記事本文などに差がないこと、スマホでも横にはみ出さないことを確かめました。
ちなみに、AdSenseはまだ審査に通っていませんし、GA4のリアルタイム計測とPochippの商品検索の確認は後回しにしています。
公開を止めるような話ではありませんが、ここは宿題として残っています。
XServerを使い続けるのは、すでに運用している環境で、管理画面やバックアップ、サポートが揃っているからです。
ただし、これは「サーバー会社が全部直してくれる」という意味ではありません。WordPress本体やプラグインの更新、バックアップの確認は、引き続き私の仕事です。
おまけで手に入った、AIで保守する土台
デザイン改装のつもりが、いつの間にか、AIに保守を任せやすい土台までできていました。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 変更履歴の管理(Git/GitHub) | 導入済み。いつ何を変えたかを非公開リポジトリに残している |
| 反映・バックアップ・巻き戻しの手順 | 手順をスクリプト化。今回の公開で実際に使った |
| AIに手順を覚えてもらう仕組み(Skills) | 運用用と記事制作用の2つ。Claude CodeとCodexの両方で使える構成 |
| 記事のHTML/CSSデザインガイド | 作成済み。記事の見た目を毎回そろえるための資料 |
| WordPressへの下書き登録の自動化 | ローカルでの検証まで。本番への下書き投稿はまだ試していない(公開は私が手で行う前提) |
役割としては、構築と検証をClaude Code、今後の保守をCodexに頼む想定です。
Codex側では、手順書(Skill)の読み込み、サーバーへの接続、WordPressやPHPの状態の読み取り確認までは成功しています。
まだ本番への書き込みはしていないので、ここから少しずつ試していきます。
まとめ:脱WordPressを目指したら、WordPressが好きになって帰ってきた
脱WordPressは魅力的でしたが、今の私には重すぎました。
WordPressには、管理画面での書きやすさ、プラグイン、検索や関連記事といった便利な機能が最初から揃っています。
それを手放さなくても、デザインはAIの力で大きく変えられました。保守や記事づくりも、AIを中心に回せる形が見えてきました。
もちろん、移行がダメだと言いたいわけではありません。静的サイトやAstroには良いところがありますし、いつか目的が変われば、また考えると思います。
今回は、自分の使い方に合うところに着地した、というだけの話です。
というわけで、今日もやる気はないけど、なんか作ってます。
まぁええか、乾杯!🍺
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次の実験と、お酒のおともに使わせてもらいます。🍺

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